⑦八支則について – メディテーション

⑦八支則について – メディテーション

ヨガのステップを1から8までのステージに分けた基本概念、
「八支則 / アシュタンガ」について。

第7回目のきょうは、瞑想についてです。
 

 

1回目 八支則の大枠を学ぶ。

2回目 ヤマ・ニヤマ ( 日常の行動や物事の考えかた )
3回目 アーサナ・プラーナヤーマ ( スタジオで行うポーズと呼吸 )
4回目 プラティヤハーラ ( 心と体をつなぐステップ )
5回目 ダーラナー ( 心を一か所にとどめる。)
6回目 補足
7回目 ディヤーナ = 瞑想 ←本日
 

最近ブームになっている瞑想について

みなさん、最近日本でも 「 瞑想 」や「 マインドフルネス 」といった、
心のコントロール方法に注目が集まってきていることにお気づきでしょうか。
 
そのきっかけとなったのは、
アップルのスティーブジョブズ氏が「 瞑想 」実践者であったことを語り、
瞑想による効果が、ビジネスでも効果的であると

世間の人へ印象づけたことが大きいと考えられています。

それまでは、
どちらかというとスピリチュアルなイメージの強く
ちょっととっつきにくい印象だった「 瞑想 」に
心理学的・脳科学的な裏付けを加え、

宗教性を完全に排除した
瞑想への新しい取り組み方法である
マインドフルネス
 
最近では、マインドフルネスによって、
はたらく人の仕事能力を高めることを目的に、
研修で導入する企業が増えてきています。
( ✳︎ マインドフルネスについては こちら )
 

 
瞑想こそがヨガの目的

八支則の7段階めである
瞑想 = メディテーション
瞑想は、途切れることのない深い集中状態のことを言いますが、
6段階めの
集中と、7段階めの瞑想は、

極めて同じように思えるかもしれません。

ですが、そこには、しっかりとした違いがあるのです。

 

 
集中は点、瞑想は、集中の空間に包まれるような感じ
 
ダーラナー(集中)の練習をしている時は、
意識を、ある1点に集中させる取り組みをします。
ディヤーナ(瞑想)の状態は、

集中しようという意識をしなくても
感覚が深い集中にすっぽりと包まれ、
無意識に、意識を究極的に鋭い状態に保つことができている段階。
 
この状態では、マインド(心)は、
集中の対象物と一体となり、静けさに包まれます。
思考はほとんど発生しません。
 
心の状態をこのようなレベルまで穏やかにするには、
ただならぬ強さとスタミナが必要です。
 
とても難しいように感じると思いますが、
実際とても難しいです。
何回も何回も練習が必要でしし、
1回1回の練習が本気でないと、
この感覚には到達しないでしょう。
 
でもここであまり、神経質に捉えすぎる必要はありません。
そもそも、ヨガのゴールである
八支則の8段階目、悟りまでの道のりは、

人間の寿命では足りないと言われているほどです。

悟りを目指し進む過程で、
たくさんの気づきがあるのですが、

その気づき・過程がヨガでは大事なのです。
 = ヨガはプロセス
たとえ、ポーズが完成系でなくても、
たとえ、心が、理想的な意識状態でなくても、
私たちは、その途中途中でたくさんの恩恵を得ることができるのです。
 

神様に近づくための瞑想
 
こういうと、信仰心をほとんど持たない
現代の私たちにとっては、
すごく怪しく感じますね。
 
ですが、もともと信仰心の強いインドで生まれたヨガ。
文献を調べるとき、
「 GOD 」というキーワードを避けては通れないのです。

私は、神様 / GOD = 宇宙意識 と捉えています。

日本語にも

「 天のみぞ知る 」とか、
「 神頼み 」といった表現があるように、
何か大きな力の存在を信じている部分があると思います。
 
「 神様 」という表現は、ソレなのです。
何か目には見えないけど、正しい方向にはたらく力
宇宙の本意。= 宇宙意識 / UNIVERSE
■ ディヤーナの意味は、
  神様へ向けた深い瞑想 
■ 瞑想の概念は、
 「 ある対象に心を集中させる時、その人の心は、その対象物に変換される 」
 
このように、神様のことを思って集中することで、
心の状態が神的なものへと近づいてゆく、
それが瞑想による取り組みなのです。
 
「 心を神様へ近づける 」
||
「 自分の意識を、宇宙意識へ近づける 」

             ||
 起こりうることを宇宙の本意と思って受け入れられるように
            ↓
    無執着悟り
 ( 八支則の8段階目 サマディ )
 
このような流れになっているわけです。
 
私たちが、集中を深め、より実在の本質を見抜くようになった時、
「 世界 (  = 実際に目に見えているもの全て ) は実在しない 」と気付く様になります。
 
唯一実在するのは、神だったり、宇宙意識だったり。
一般的には、幻で実在しない架空の様に思われている神秘的な力の存在に気づくか気づかないか。
 
これに気づく人は圧倒的に少ないと言われています。
 
普通の人は気付かない
この力の存在に気付くとき、
その人のマインドはもっとクリアになり、
不幸せや恐れといった感情は消えると言われます。
 
この自由となった意識状態が
ヨガのゴール、三昧 サマディーです。
 ( モクシャ / 解脱といいます )
 
これは、ヨガ以外の営み、例えば研究や奉仕活動など、
物ごとの本質を追求し続けていくうちに、
体験できることもあります。
 

瞑想は、物ごををクリアに見るための道具・方法
瞑想というのは、
深いリラックスした集中状態に無意識のまま包まれたような状態です。
 
目に見えるものは全て私たちの心を曇らせるまやかし幻想。
 
瞑想の実践により、
宇宙意識と繋がった時には、
現実世界のまやかしに気づき、
それらを超えた本質を、見抜き理解できるようになるわけです。
 
果てしないですね。
 

 
最後にちょっとヨガ用語
 
MAYA ( マーヤ ) = 幻、
「 この世の全ては幻である 」という意味です。
 
実在する世界のすべて = MAYA、幻
 
神様とか、宇宙意識といったものは、
普段、このMAYAのベールに覆われています。
瞑想によって、このベールが取り払われる時、
マインドはクリアとなり、
恐怖や不幸せといったものは一切なくなる。
その状態をモクシャ = 解脱 
と言います。
 
次回は、そのモクシャ = 解脱
八支則の8段階目です。