カルマとは?自分のカルマの受け入れ方【 ヨガ哲学講座 Vol.4 】

目次

カルマとは何か

カルマというのは、サンスクリット語で行為働きという意味です。

加えて、行為や働きによって、結果が生じるという考えかたまで含んでいます。

日本語の「因果応報」= カルマ

複数の意味を持つサンスクリット語

サンスクリット語 ( = インドの古い言葉 )は、1つの言葉に複数の意味があることが多いです。

カルマという言葉は、「因果」という意味で使われたり、「義務役割」という意味で使われたり、様々な意味合いで使われることを知っておいてください。

例) ヨガ = 繋ぐ, 馬などにひっかけるくびき

くびきをかけられた2頭の馬
ヨガという言葉にも繋ぐくびきという複数の意味がある

“カルマ”のコンセプト

インドの代表的聖典バガヴァッド・ギーターには、しばしば義務について書かれています。

バガヴァッドギータ クリシュナ

人生における生まれた地位に応じた義務
それがあなたの今世のカルマです。

ここに大事なポイントが2つ書かれています。

  • 義務は、生まれた環境によって異なる
  • 今世のカルマは生まれる前に決まっている

義務は人によって異なる

義務は平等ではありません

日本人には日本人の義務が、
インド人にはインド人の義務があります。

同じ国でも、50年前といまの状況は異なります。

子供の頃の義務と、大人になってからの義務も変わります。

同じ活動がすべての社会と国々に同様に通用するものではない、ということを覚えておかなければなりません。

インドニューデリーの商店街を歩く人々
義務がすべての国、人の間で平等ということはない
平等という観念について
バガヴァッドギータ アルジュナ

義務は平等に与えられていないなんて
不平等ではないですか?

バガヴァッドギータ クリシュナ

真の平等は、地上にはかつてあったことがないし、また決してあり得ません。

もしすべてが平等であるならば、物質分子が平衡状態を保ち、創造のはたらきが起こりません。
わたしたちは、不平等な天分をもって生まれてくるとヨガでは考えます。

過去のカルマによって現在のカルマが決まっている

不平等な天分を説明するために、「今世の役割は、前世の行いによって決められている」というカルマの理論が登場します。

スワミ ヴィヴェーカナンダ

われわれの義務は、われわれが納得するよりはるかに厳しい標準による、われわれの功罪の判定をもとにして、決定されている
カルマ・ヨーガ p. 103

過去(前世)に行ったカルマによって、今世の生まれる場所が決まり、今世のカルマによって、来世の生まれる場所が決定される。

これがカルマ(輪廻転生)です。

今世生まれる場所は過去からのカルマで決まっている

大事なのは自分の役割への集中

カルマの理論はわたしたちの不平等さを慰めたり、人生を諦めさせるためのものではありません。

牛のお面をつけてしゃがみ込む人

わたしたちは、他の人の役割を羨み、自分が果たすまわり合わせとなった義務についてぶつぶつ文句を言う傾向があります。

羨ましがるたぬきのイラスト

文句を言いながら仕事をする人の全生涯は
失敗であるに決まっている
カルマ・ヨーガ p.104

そうではなく、義務として与えられたものを引き受け、喜んで最善をつくして働き続けましょう。

カルマ” の考えかたは、自分の義務への不満を解消し、果たすべきまわり合わせとなった役割への集中を手助けするための機能的なアイディアです。

まとめ

  • カルマという言葉には、行為働きという意味だけでなく、行為によって結果が決まるという考え自体が含まれる。
  • 義務は、国や時代によっても異なる
  • 今世のカルマ過去のカルマによって決まっている
  • 自分に与えられた役割を喜んで引き受け、仕事に集中することが人生において大事

次回はラッキーなカルマの人についてお話しをします!

Thank you Namaste!

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