4つのユガ
- サティヤユガ ( Satya )
- トレタユガ ( Treta )
- ドワパラユガ ( Dwapara )
- カリユガ ( Kali )
インド哲学では、4つの時代(ユガといいます)が、周期的にやってくるとされています。
これは、どういうことかというと、インドでは、過去より現在、現在より未来のほうが発展しているという、直線的な時間の流れでなく、高度に発展した時代と、未開の時代が交互にやってくるという循環的な時間の流れとして、歴史や時代を捉えています。
ヨガはいつ生まれたのか
ヨガの科学は、人類の意識が全体的にいまよりずっと高かった(より覚醒していた)時代(=ユガ)に生まれたと言われています。
ヨガは人類が高度に発達していた時代からもたらされた
- 最古のヨガの記録:紀元前2600年〜1900年頃
インダス文明モヘンジョダロおよびハラッパ遺跡より出土したヨガのポーズで座る人の印象(写真上) - カタウパニシャッド:紀元前2000年〜1000年
初めてヨガについて言及 - ヨガの古典①バガヴァッドギーター:紀元前800年〜700年
- ヨガの古典②ヨガスートラ:紀元前200年、あるいはそれ以降
ユガについて
人々の意識
1つのユガから次のユガへ移行するにつれて、全体的な人類の意識に変化が起こる。意識が変わることで、人々の行動もガラリと変わってくる。
カリユガからドワパラユガへの移行期間は、産業革命(1760年代から1830年代にかけて)の頃と合致。1900年から完全に意識が上昇するドワパラユガに入った。
ドワパラユガ=エネルギーの時代
カリユガの特徴
- 物質(五感で認知できるもの)がリアリティー
- 形のあるもの、きっちり定義された組織・役割・規則重視
- 社会階層・職業固定の時代
- 争い、恐れ、暴力、戦争
ドワパラユガの特徴
- 物質の裏にあるエネルギー(経験)がリアリティー
(外の世界も、個人の内側も) - 内なるエネルギーが人生のあらゆる成功を決める鍵
成功するか否かは、なにをするかよりも、どんなエネルギーを発するかに大きく依存 - 距離の制約がなくなる
- 社会として、スピリチュアルへの関心、精神的な覚醒が高くなる
パラマハンサヨガナンダの功績
パラマハンサヨガナンダ(1893年〜1952年)は、人類をドワパラユガに導く教えをもたらした。
歴史のサイクル / 宇宙的視点
なぜユガの周期が起こるかというと、太陽系(地球)が銀河系の中心に近くなるにつれて、より多くのエネルギーが地球に届く。
太陽は2万4000年かけてDualの周りを一周する。(上昇期:1万2000年、下降期:1万2000年)
その結果、人類の意識が全体的に上がり、スピリチュアルな事柄・事実を含めてあらゆることを容易に理解できるようになる。一方で、銀河系の中心から離れるにつれて、意識は低くなっていく。
インドの有名な経典「ヨガスートラ」は、意識が低くなっていくなか、先人から伝わるヨガの叡智が失われないようにと、聖者パタンジャリが文字に残そうとしたと言われています。
この循環的な時間の流れ「ユガ」自体は、インドで広く受け入れられている理論。
このように考えるとエジプトのピラミッドや、ナスカの地上絵など、いまの私たちからすると「どうやって作ったんだ?」というような古代の遺跡も、人々の意識が今よりずっと高かったため可能だったと考えると、説明がつくのではないでしょうか。。